蜂の巣の売買

前回のブログで、駆除した後に蜂の子を食べるか食べないかという話をしました。それと並んで、もう1つたまにいただく質問があります。それは、「取った蜂の巣は売らないの?」という質問です。

蜂の巣の価値

ところで、蜂の巣はどんな価値があるのでしょうか。

中国では薬の材料になるとも言われます。

一般的には骨董品として鑑賞用にされることが多いです。

蜂たちが生み出す自然の造形は時に美しく、芸術を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

特に大きな巣だと見ごたえもありますよね。

観賞用の場合は蛹(サナギ)や幼虫が全て巣立って空っぽになったものを透明ニスのスプレーなどで固めたり、それをガラスケースなどに入れて販売されているようです。

研究に用いたり標本として展示するという使い道も考えられるでしょう。

もちろん研究用ですとニスなどの加工はせずにそのままということになります。

私が蜂の巣の売買をしない理由

最初に述べた「取った蜂の巣は売らないの?」という質問の答ですが、私は売りません。

ヤフオク等のオークションでも売買されていることは知っていますが、売るためには形状を崩さず、良い状態で取らなければいけません。

蜂の巣はかなり脆く(特にスズメバチの巣)、良い状態で取るためには相当気を使わなければならないのです。

また、売るためには殺虫剤等の薬剤を何も使えません。

薬剤を使わなくても蜂の巣は駆除できますが、薬剤を使った方が駆除の際に周りに蜂を飛び散らさず、被害を最小限に押さえられます。

以上が、私が蜂の巣売買をしない理由です。

状態が良く、大きい蜂の巣はけっこう良い値段がつくみたいですが、私は蜂の巣を綺麗な状態で駆除できる自信がありません。

秋頃になると蜂の巣も立派になり、買いたいと思う気持ちもわからなくはないですが。