世界中で20万種類を超えると言われる蜂の種類、日本でも4000種類以上が確認されています。
ただし、全ての種類の蜂が危険というわけではありません。
それでは一体どんな蜂に注意すればよいのでしょうか。
そしてもし蜂に刺されてしまった場合の応急処置はどうしたらよいのかをご説明します。
日本で生息し、人を刺す蜂
日本で生息する蜂で人を刺し、被害が出るのは大きく分けて「ミツバチ」「アシナガバチ」「スズメバチ」の3種類です。
大抵は巣に近づきすぎた時や、手で追い払った時など、刺激を与えると攻撃とみなされ刺されることがあります。
スズメバチにいたっては巣の半径10メートル以内が危険地帯となります。
もしご自宅の庭に巣を作られてしまったら大変ですね。
ただし、この3種類の蜂は全て人を刺すわけではありません。
ではどんな蜂が人を刺すのでしょう
オスは安全!メスは危険!
あまり知られていないことなのですが、実は人を刺すのはメスの蜂だけです。
なぜなら、蜂の毒針は産卵管が変化したものだからです。
したがってもともと産卵管がないオスには毒も針もありません。
ただし上記で挙げた、人を刺す3種類の蜂については雄雌を見分けるのは困難です。
もし蜂に刺されてしまったら?
蜂は危険を察知すると警報フェロモンを出して、他の蜂を呼び寄せ、集団で攻撃してくることがあります。
まずはその場から離れて安全な位置に移動しましょう。
そして正しい応急処置をすることが大切です。
蜂に刺された時の応急処置
まず、患部に針が残っている場合はピンセットなどで取り除きます。
その際指でつままないようにしてください。カードなどの堅いもので横に払うように取り除く方法もあります。
その際、口で吸うことは避けてください。
そして次に手早く流水で洗い流します。周囲をつまんで毒を絞りだし、冷やします。
もし抗ヒスタミン配合のステロイド軟膏があれば塗布します。抗ヒスタミン軟膏には炎症やアレルギーを抑える働きがあります。
その後は素早く皮膚科を受診してください。
蜂の毒は患部に腫れや傷み、かゆみなどを引き起こす症状の他に、アレルギーによる全身症状があり、その場合は命の危険すらあります。
まずは蜂の巣に近づかないことが大前提ですが、万一巣を見つけた場合は専門の業者に連絡し、取り除いてもらってください。
次回は、人を刺す3種類の蜂について、生態と蜂の巣の特徴を記載する予定です。
シーズンが始まる前にぜひお読みください。